点字の歴史
 ルイ・ブライユ
 点字は目の不自由な人が指で触って読む文字です。今世界中で使われている点字は、フランス人のルイ・ブライユが考え出した点字が基礎になっています。ブライユは1809年フランスで生まれました。3才のときに、ナイフであやまって左目を刺して失明、もう一方の目もやがて見えなくなってしまいました。10才になるまで村の小学校で学んだ後、パリ盲学校に入学しブライユは、盲学校で軍人のシャルル・バルビエの発明した12点の点字に出会います。そして、この点字を改良し、今の点字のもとになる6点点字を考案しました。

 日本の点字
 ブライユの点字はヨーロッパやアメリカなど世界各国に紹介され、それぞれの国の言葉を書き表すために改良されていきました。日本には明治の初めにブライユの点字が紹介され、たくさんの人たちによって、日本語にあう点字の改良が進められました。そして、1890年(明冶23年)11月1日、日本盲唖学校の教師だつた石川倉次(いしかわくらじ)によって考案された点字が、正式に日本の点字として採用されることが決定されました。
 音楽の才能もあったブライユは、楽譜のための点字も考案しました。英語では点字のことをブレイル(braille)といいますが、これはブライユの名前にちなんでのことです。また、彼の功績をたたえ、誕生日である1月4日が世界点字デーとなっています。日本では石川倉次の点字が正式に日本の点字として採用された11月1日を点字記念日としています。
点字の特徴
  点字はタテ3点、ヨコ2点の六つの点の組み合わせでできています。凸面(読む面)から見て、左上を@の点、左中をAの点、左下をBの点、右上をCの点、右中をDの点、右下をEの点といいます。この六つの点のスペースを「ひとマス」と呼びます。
     
   @ 
   A 
   B 
C
D
E


 点字はすべて横書きで、書く場合は右から左へ、読む場合は点の上を左から右へなぞっていきます。左手だけで読む人、右手だけで読む人、両手を使って読む人と読み方はさまざまです。点字は書くことより読む方がはるかに難しいといわれています。また、目の不自由な人すべてが点字が読めるわけではありません。全国の視覚障害者の約35万人のうち点字が読める人は2割ぐらいだといわれています。
点字の五十音表を見たい場合はここをクリックしてください。
書き方のルール
点字を書くためにはさまざまな規則を覚える必要があります。ここでは、簡単なルールを紹介します。
 1 発音どおりに書く
    「〜は」「〜へ」は発音どおりに書きます。
      「わたしは」→「ワタシワ」
      「としょかんへ」→「トショカンエ」

 2 長音をつかう
    のばす音「う」は長音符号を使って書きます。
      「がっこう」→「ガッコー」
      「おとうさん」→「オトーサン」
    「う」で終わる動詞の場合は、長音を使わないで「う」と書きます。
      「吸う」→「スウ」
      「思う」→「オモウ」

 3 分かち書きをする
    点字は耳から聞こえた言葉を文字にする表音文字です。ひらがなやカタカナの区別はありません。また、一般に使われている点字には漢字もありません。このため言葉と言葉の区切りをはっきりさせるため、分かち書きをします。   
    例えば、名前を書くときは、かならず姓と名の間に空間を入れます。
     「山口太郎」→「ヤマグチ タロー」
     「今日歯医者に行った」→「キョー ハイシャニ イッタ」
     「今日は医者に行った」→「キョーワ イシャニ イッタ」
     「スモモも桃も桃のうち」→「スモモモ モモモ モモノ ウチ」
 
点字を書く道具(写真)
点字や目の不自由な人についてもっと知りたい人のために
 点字や目の不自由な人について書かれた本がたくさん出版されています。県立山口図書館で所蔵している本を紹介します。興味がある人は図書館でぜひ読んでみてください。リストの中の数字と記号は図書館で本を探すときに役立ちます。

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